マニアの話~飛行機の構造材主役は炭素繊維に

飛行機はかつてアルミ合金で作られることが当たり前であった。

アルミは軽く飛行機のボディにはうってつけ。

ボーイング767、737、エアバスA330などは機体設計の古い機種

は7000番台というアルミで出来ているが、ボディの表層(スキン)

の素材は厚は2mmていどしかない。

新幹線もほぼ同様の板厚。

そう考えるとなんか怖い感じがするものです。

 

ところが、最近の飛行機はその機体素材が今までのアルミ素材

ジュラルミン)から炭素繊維に移り変わっています。

ボーイングで言えば787-800,-900、エアバスで言えばA350-900

、-1000がそれに相当します。

炭素繊維って何? 一言でいえば「プラスチック」です。

なお、炭素繊維といえどもこのボーイングの機体製造工程と

エアバスの機体製造工程はかなり違います。

素材供給会社も、ボーイング向けは東レエアバス向けは帝人

(昔の東洋テナックス)であり、その炭素繊維も「熱硬化性」

が前者のものであり、「熱可塑性」のものが後者になります。

熱硬化性の炭素繊維B787のボディの製造工程にボディその

ままが入る大きな硬化炉(オートクレーブ)が必要になり

ますが、A350 用の炭素繊維は機体の製造工程でその大きな

硬化炉が必要にならないという大きな違いがあります。

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