週末の銘柄探し 7947 エフピコ

この週末はゆったりとのんびり過ごしました。

株式相場は大荒れで行きつく先が相変わらず良く見えません。

日経VIも高値維持のまま。

でも、相場が落ち着いた後に何がCome Backしてくるのか?を

最近は考えるようになりました。今回のコロナ問題であまり

大きな打撃を受けないであろう、または問題が終息しても復活

にあまり時間が掛からないものを考えています。

 

ちなみに前回のリーマンショック後に躍進した株式として目立つ

のは小売り、サービス、飲食の内需系でした。自分も食品系の

仕事に従事していましたが、不思議な位、影響は全くと言って

良いくらい受けませんでした。

ですので、内需、小売り、サービス、或いは今回のコロナ問題で

良い方向でのビジネス環境に変わっていくもの。

 

その中で今回は 7947 エフピコを取り上げたいと思います。

本銘柄は完全なる内需銘柄。主たるビジネスは食品パッケージ、

分かり易く言うと、コンビニ弁当のトレー辺りが主たるものに

なります。なぜか3/17から反転して急騰を始めているんです。

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実はこの会社には中期的にフォローの風が吹いている事が分か

りました。

1.ここの製造原価は容器の素材原料であるPS(ポリスチレン)

  やPET(ポリエチレンテレフタレート)の価格が大きく影響

  します。これが足元ではダダ下がりしています。下記添付の

  決算発表会動画でも述べられていますが、19年6月時点でPET

  は125円/㎏まで値下がりしているばかりか、今月のPETの

  足元価格は100円/㎏程度まで下落していると思われます。

  製造原価が下がることはこの会社の利益改善に大きな影響を

  もたらします。これら原材料が下がっている理由については、

  石油化学製品の需要低迷によるもので、かつ直近の原油価格

  の下落は更にこれらの粗原料価格の押し下げに拍車をかけて

  います。また、中国経済の昨年からの減速も大きな理由です。

 
2.  日本では単身世代が増えて中食市場のマーケットが増える

  傾向が続いています。こうなるとここの食品パッケージの

  需要増には追い風です。
3.消費増税の影響で持ち帰り需要が増えた。デリバリー需要が

  増えている → パッケージ需要が増加している
4.コロナ問題で巣ごもりによる弁当パッケージ需要の増加、

  スーパーなどでのトングを使った販売が出来なくなったこと

  から、店側が最初から総菜用のパッケージに入れて販売する

  ようになった。 → 需要の急増。

なお、上記の4については3/13のWBSにて放送されたことも引き

金になっているかと思っています。また、この銘柄は貸借比率が

0.3程度の売長銘柄になっており、所謂踏み上げになっている可能

性も大きいと思います。

 

結果として、こんな相場環境にも関わらず、株価・出来高は力強

く上昇しており、18年4月5日の7290円を抜けば新高値ブレイクと

いう事になります。

 

ただ、今の様な相場環境ですから高値ブレイクしても一気に下に

引きずられてしまう可能性も大きいですから、その辺りは充分に

考えておきたいものです。


https://www.fpco.jp/ir/analyst.html